オンラインバンキングを狙う「Trickbot」が急増--AFCCニュース(EMCジャパン)
EMCジャパンRSA事業本部は、「Quarterly AFCC NEWS Vol.102」を発行した。
脆弱性と脅威
脅威動向

銀行利用者を狙うトロイの木馬「TrickBot」は、その類似点の多さから「Dyreza」の後継と考えられており、2016年後半から徐々に流行り始めている。感染経路はメールの添付ファイルやマルバタイジングを利用する。すでに数度のアップグレードが行われ、メール情報のMicrosoft Outlookからの情報窃取など先進的な機能が追加された。特徴的な機能はWebインジェクション攻撃で、銀行サイトの情報をC&Cサーバから取得し表示する。
また、銀行利用者を狙うトロイの木馬の検知数が急増を続けている。2017年第2四半期は前四半期から約6.7倍に増加したが、第3四半期はそこからさらに約6.7倍に増加した。トロイの木馬を使った攻撃に用いられた通信ノード(URL)の認知件数も同様の傾向で増加しており、前四半期から約7.3倍に増加した。認知されたトロイの木馬亜種の分類では、過去2年間で一度もランクインしなかった「Trickbot」が93%を占め、2四半期連続でトップとなっている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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