11月に発生した2件の誤送信の担当者を処分(NHK) | ScanNetSecurity
2024.03.28(木)

11月に発生した2件の誤送信の担当者を処分(NHK)

日本放送協会は11月21日、11月に2件発生した放送素材の誤送信の処分と再発防止について発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
11月に発生した2件の誤送信の担当者を処分(NHK)
11月に発生した2件の誤送信の担当者を処分(NHK) 全 3 枚 拡大写真
日本放送協会は11月21日、11月に2件発生した放送素材の誤送信の処分と再発防止について発表した。

1件目は11月1日に札幌放送局放送部のディレクターが住民インタビューの音声ファイルを入手できる情報が記載されたメールを宗教団体「アレフ」に誤送信した件について、同協会で定めたルールを逸脱し、取材に協力した住民に不安を抱かせ、同協会の信用を著しく失墜させたとして下記の処分を行った。

札幌放送局 放送部 ディレクター:停職1ヶ月(11月28日発令)
札幌放送局 放送部 チーフ・プロデューサー:出勤停止5日
札幌放送局 放送部 チーフ・プロデューサー:出勤停止1日
札幌放送局 放送部 部長:減給
札幌放送局 局長:譴責

2件目は11月9日から10日にかけて、業務委託契約を結んだ会社のディレクターが放送素材を入手できる情報が記載されたメールを第三者に誤送信した件について、1件目の誤送信で再発防止に取り組む中、番組担当者として注意喚起を徹底できずに誤送信を招き、番組の協力者に迷惑をかけ、同協会の信用を著しく失墜させたとして下記の処分を行った。

制作局 チーフ・プロデューサー:減給
制作局 統括プロデューサー:譴責
制作局 局長:譴責

また同協会では以下の3点を再発防止策として挙げた。

1.再発防止のためのルールの強化と徹底
ファイル共有は同協会指定のシステムに限定し、外部システムの利用には厳格な事前申請を義務付け、機密性の高いファイルへのパスワード設定や送受信時のフリーメールの使用禁止。

2.誤送信を防ぐシステムの改修
同協会指定のファイル共有システムの利用を関連団体に拡充し、外部のファイル共有サーバーへの接続制限と警告を表示。
メール送信時のオートコンプリート機能の停止と時間差送信の設定。

3.放送倫理とITリテラシーの再教育等の徹底
倫理意識の浸透とITリテラシーの向上を目指し、放送用素材を扱う職員スタッフを対象に研修とセミナーを実施。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  4. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  5. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  8. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  9. 「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

    「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る