一田和樹 サイバーブックレーダー「サイバー完全兵器」デービッド・サンガー著 | ScanNetSecurity
2020.11.28(土)

一田和樹 サイバーブックレーダー「サイバー完全兵器」デービッド・サンガー著

北朝鮮、ロシア、中国からのアメリカに対する攻撃と、アメリカの他国への攻撃の双方が描かれ、ハイブリッド戦を挑まれたアメリカが大統領選で完敗した経緯の詳細もわかる。著者はその時期のキイパーソン(トランプにも)に直接取材しており、生々しい話が読める。

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デービッド・サンガー 著「世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器」朝日新聞出版刊
デービッド・サンガー 著「世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器」朝日新聞出版刊 全 1 枚 拡大写真
 「一田和樹サイバーブックレーダー」は、サイバーミステリ作家としてデビュー後、硬派な社会評論家としても多数の著作を持ち、各国のサイバー関連書籍や文献・資料を軽々と読みこなす一田和樹氏による、サイバーセキュリティをテーマとした重要書のブックレビューです。今回は今週月曜 5 月 20 日に朝日新聞出版から刊行されたばかりの、デービッド・サンガー著「世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器」です。書評依頼のメールに「これから買って読みます」の返信後、わずか 24 時間あまりで一田先生から編集部に初稿が届きました。。

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 サイバー戦争は宣戦布告もなく日常的に発生し継続していると形容されることが多い。本書は 512 ページに及ぶアメリカのサイバー戦史とでも言うべきものだ。20 世紀末のアメリカへの攻撃=ムーンライトメイズから始まり、現在にいたるまでのロシア、中国、北朝鮮との戦いの記録だ。個別の事件の詳細が描かれているのはもちろんだが、どのような人物がどのような立場で関係していたかも詳述されている。

 著者のデービッド・サンガーはオリンピックゲームズ作戦を暴いたことで知られるジャーナリストでピュリツァー賞を複数回受賞している。サイバー戦のノンフィクションは日本ではほとんど刊行されることがないが、アメリカなどでは当たり前のように数々の良書が刊行されている。その中でも本書は特に内容が濃い。

《一田和樹( Kazuki Ichida )》

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