産業用ソフトウェア「Ignition 8 Gateway」にDoSの脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、Inductive Automationが提供する産業用ソフトウェア「Ignition 8 Gateway」に、不適切なアクセス制御の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「Perspective Module を実行している Ignition 8 Gateway 8.0.10 より前のバージョン」には、データベースへのログの書き込みに、認証やデータ使用領域の制限がない不適切なアクセス制御の脆弱性(CVE-2020-10641)が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者によって、データベースに際限なくログを書き込まれることでハードディスクの空き領域が不足し、サービス運用妨害 (DoS) の状態を引き起こされる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけるとともに、同脆弱性の影響を軽減するワークアラウンドを紹介している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》