Apache TomcatにHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

Apache TomcatにHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性(JVN)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月14日、Apache TomcatにおけるHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月14日、Apache TomcatにおけるHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

Apache Tomcat 10.0.0-M1 から 10.0.0-M7 まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.37 まで
Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.57 まで

JVNによると、HTTP/2クライアントが接続許可された最大同時ストリーム数を超えた場合に、その接続における後続のリクエストにて意図したHTTPヘッダではなく、以前送信されたリクエストのHTTPヘッダに置き換わる可能性があり、その結果、ユーザが予期しないリソースへの応答が表示される可能性がある。

想定される影響としては、遠隔の第三者によって細工されたHTTP/2リクエストを送信され、予期しないリソースへの応答が表示されることで機微な情報が取得される可能性がある。

JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、本脆弱性の対策版としてリリースされたバージョンは以下の通り。

Apache Tomcat 10.0.0-M8
Apache Tomcat 9.0.38
Apache Tomcat 8.5.58

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop