Apache TomcatにHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

Apache TomcatにHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性(JVN)

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月14日、Apache TomcatにおけるHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月14日、Apache TomcatにおけるHTTP/2リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

Apache Tomcat 10.0.0-M1 から 10.0.0-M7 まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.37 まで
Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.57 まで

JVNによると、HTTP/2クライアントが接続許可された最大同時ストリーム数を超えた場合に、その接続における後続のリクエストにて意図したHTTPヘッダではなく、以前送信されたリクエストのHTTPヘッダに置き換わる可能性があり、その結果、ユーザが予期しないリソースへの応答が表示される可能性がある。

想定される影響としては、遠隔の第三者によって細工されたHTTP/2リクエストを送信され、予期しないリソースへの応答が表示されることで機微な情報が取得される可能性がある。

JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、本脆弱性の対策版としてリリースされたバージョンは以下の通り。

Apache Tomcat 10.0.0-M8
Apache Tomcat 9.0.38
Apache Tomcat 8.5.58

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop