DELL Client Firmware Update Utility のカーネルドライバにおいて管理者権限の奪取につながる任意のカーネル空間メモリの読み書きが可能な脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

DELL Client Firmware Update Utility のカーネルドライバにおいて管理者権限の奪取につながる任意のカーネル空間メモリの読み書きが可能な脆弱性(Scan Tech Report)

2021 年 5 月に、DELL 社の PC にインストールされている DELL Client Firmware Update Utility に権限昇格につながる脆弱性が公開されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
DELL Client Firmware Update Utility のカーネルドライバにおいて管理者権限の奪取につながる任意のカーネル空間メモリの読み書きが可能な脆弱性(Scan Tech Report)
DELL Client Firmware Update Utility のカーネルドライバにおいて管理者権限の奪取につながる任意のカーネル空間メモリの読み書きが可能な脆弱性(Scan Tech Report) 全 1 枚 拡大写真
◆概要
 2021 年 5 月に、DELL 社の PC にインストールされている DELL Client Firmware Update Utility に権限昇格につながる脆弱性が公開されています。脆弱なソフトウェアをインストールしている DELL 社製の PC に攻撃者が侵入してしまった場合、当該脆弱性の悪用によって管理者権限が奪取されてしまう可能性があります。セキュリティ更新プログラムの適用により対策してください。

◆分析者コメント
 当該脆弱性は、カーネルドライバに命令を送ることで、特殊な手法を悪用せずとも任意のカーネル空間のメモリが読み書き可能となるものであり、権限昇格の他にもアンチウイルスソフトウェアの無効化などに悪用される可能性があります。悪用が用意な脆弱性であり、エクスプロイトコードが複数種類公開されているため、マルウェア感染などに備えて早急に対策することを推奨します。

◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.1]
7.8
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2021-21551#:~:text=Base%20Score%3A%C2%A0-,7.8%20HIGH,-Vector%3A%C2%A0%20CVSS%3A3.1

◆影響を受けるソフトウェア
 カーネルドライバ dbutil_2_3.sys を含む、Microsoft Windows OS が搭載されたすべての DELL 製の PC が当該脆弱性の影響を受けます。

◆解説
 DELL 社製の PC に搭載されているファームウェアを管理するソフトウェアである DELL Client Firmware Update Utility のカーネルドライバに、権限昇格につながる脆弱性が報告されています。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop