HTTP WebプロキシやWebアクセラレータのHTTP/2実装不備によるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.05.05(日)

HTTP WebプロキシやWebアクセラレータのHTTP/2実装不備によるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月12日、HTTP WebプロキシやWebアクセラレータのHTTP/2実装不備によるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月12日、HTTP WebプロキシやWebアクセラレータのHTTP/2実装不備によるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

HTTP/2からHTTP/1への変換を行うシステム
(HTTP WebプロキシやWebアクセラレータなど、RFC7230において "intermediary" として説明される機能を提供するもの)

 JVNによると、HTTP/2 をサポートするWebプロキシやアクセラレータを、HTTP/1 のみをサポートしているWebサーバと組み合わせて使用している場合、HTTP/2リクエストはHTTP/1リクエストに変換されてWebサーバに届けられるが、一部のWebプロキシやアクセラレータでは、HTTP/2からHTTP/1への変換処理において、不正な形式のリクエストやレスポンスを生成してしまうことが報告されている。

 想定される影響としては、悪意あるコンテンツを含むHTTP/2リクエストを処理することで、アクセス制御を回避されたり、機密情報を窃取されたり、当該システムにアクセスしたユーザへの攻撃が行われたりする可能性がある。

 JVNでは、本脆弱性の影響を受ける製品を使用している場合は、修正版へアップデートするよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  4. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  5. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  6. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  7. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  10. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

ランキングをもっと見る