◆概要
本脆弱性は 2021 年 10 月に、IoT 製品向け Web サーバソフトウェアである GoAhead に、遠隔からの任意のコード実行が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用されてしまった場合は、脆弱な GoAhead が稼働しているサーバに侵入されてしまう可能性があります。ソフトウェアのアップデートにより対策してください。
◆分析者コメント
当該脆弱性の対象となる GoAhead は、IoT 製品向けの Web サーバとしては世界的なシェアを誇っており、SHODAN などの検索エンジンでもインターネット上でのサーバの公開が確認されています。リソースが限られた IoT 製品向けという性質上、脆弱性を悪用されてしまうと管理者権限でコード実行されてしまう可能性が高いため、Web サーバが稼働している IoT 製品を使用している場合は当該脆弱性の影響を受けるかを確認し、対策することを推奨します。
◆深刻度(CVSS)
9.8
https://nvd.nist.gov/vuln-metrics/cvss/v3-calculator?name=CVE-2021-42342&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H&version=3.1&source=NIST
◆影響を受けるソフトウェア
以下のバージョンの GoAhead が、当該脆弱性の影響を受けると報告されています。
+ バージョン 4.x 系のすべてのバージョン
+ バージョン 5.0.0 以上 5.1.5 未満
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◆解説
IoT 製品向けの Web サーバソフトウェアである GoAhead に、認証されていない利用者からの任意のコード実行につながる、制限回避の脆弱性が報告されています。