OpenSSL の ASN.1 オブジェクト識別子変換に処理時間遅延の問題 | ScanNetSecurity
2026.02.04(水)

OpenSSL の ASN.1 オブジェクト識別子変換に処理時間遅延の問題

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月31日、OpenSSLのASN.1 オブジェクト識別子変換における処理時間遅延の問題について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月31日、OpenSSLのASN.1 オブジェクト識別子変換における処理時間遅延の問題について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

OpenSSL 3.0.9より前の3.0系
OpenSSL 3.1.1より前の3.1系
OpenSSL 1.1.1
OpenSSL 1.0.2

 OpenSSL Projectから公開された OpenSSL Security Advisory [30th May 2023](Possible DoS translating ASN.1 object identifiers(CVE-2023-2650))によると、OpenSSLの OBJ_obj2txt() は ASN.1 OBJECT IDENTIFIER を 数値テキスト形式に変換するが、OBJECT IDENTIFIER には一連の番号(サブ識別子)で構成されサイズ制限がないため、サブ識別子の一つが非常に大きい場合、数値テキストへの変換に非常に長い時間を要する問題がある。

 OBJ_obj2txt() を直接使用するアプリケーションや、メッセージサイズの制限がない OpenSSL のサブシステム(OCSP、PKCS7/SMIME、CMS、CMP/CRMF、TS)を使用するアプリケーションの場合、メッセージ処理時に遅延が発生し、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお開発者は、本脆弱性への対策版として次のバージョンをリリースしている。

OpenSSL 3.0.9(3.0系ユーザ向け)
OpenSSL 3.1.1(3.1系ユーザ向け)
OpenSSL 1.1.1u(1.1.1ユーザ向け)
OpenSSL 1.0.2zh(1.0.2プレミアムサポートカスタマ向け)

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. “我々はもはやサイバーセキュリティの仕事をしているのではない”

    “我々はもはやサイバーセキュリティの仕事をしているのではない”

  2. 成果報酬型の脆弱性診断サービス登場

    成果報酬型の脆弱性診断サービス登場

  3. 通行中の市民がごみステーションで生活保護受給者の申請書を発見

    通行中の市民がごみステーションで生活保護受給者の申請書を発見

  4. エフエム東京へのサイバー攻撃指摘する SNS 投稿、データの一部が流出した事実はあるが機密性の高い情報は含まれず

    エフエム東京へのサイバー攻撃指摘する SNS 投稿、データの一部が流出した事実はあるが機密性の高い情報は含まれず

  5. 翌週業界を去るサイバーセキュリティ研究者が 34 年のキャリアをふりかえり言ったこと

    翌週業界を去るサイバーセキュリティ研究者が 34 年のキャリアをふりかえり言ったこと

ランキングをもっと見る
PageTop