CI/CD パイプラインが「リモートコード実行(RCE)as a Service」になるとき | ScanNetSecurity
2026.06.08(月)

CI/CD パイプラインが「リモートコード実行(RCE)as a Service」になるとき

DevOpsのシステム環境にバックドアやマルウェアを混入させることができれば、DevOps環境はあたかも「エクスプロイトやリモートコード実行(RCE)をサービスとして提供するプラットフォーム」のような振る舞いをさせることができる。

研修・セミナー・カンファレンス セミナー・イベント
左:イアン・スマート氏:NCCグループ)と右:ビクター・ガズダグ氏(Jenkins Security MVP、NCCグループ)
左:イアン・スマート氏:NCCグループ)と右:ビクター・ガズダグ氏(Jenkins Security MVP、NCCグループ) 全 5 枚 拡大写真

 業務システムからリテール、サービスビジネスまでクラウド利用はもはや常識になりつつある。要件上オンプレミスシステムも健在だが、それさえクラウドプラットフォームをベースに構築される時代だ。

 クラウドシステムでは、Git のようなディレクトリレポジトリとの組み合わせで、アプリ開発のスピードアップ、効率運用が可能になる。スピード命の現代ビジネス環境において「DevOps」「DevSecOps」は要の存在だ。DevOps を支える三種の神器ともいえるのが「クラウドプラットフォーム(AWS や Azure)」「レポジトリ環境(GitHub / GitLab)」「CI/CDツール」だろう。

 とくに CI/CDツールは、オープンソースを含むソフトウェアモジュール群のバージョン管理や統合(ビルド)、自動テスト、実環境展開(デプロイ)、運用、メンテナンスを自動化(CI/CDパイプライン)できる優れものであり、クラウド環境を DevOps たらしめる存在だ。

 便利でありがたい存在だが、往々にして悪人もまたそんなツールをお気に召すものだ。CI/CDパイプラインに潜む攻撃ポイント、そして実際の攻撃とはどんなものか。6 年以上コンテナおよびクラウドペンテストに従事しているイアン・スマート氏:NCC グループ)と、同じくペンテスト歴 7 年のビクター・ガズダグ氏( Jenkins Security MVP、NCCグループ)が、昨夏 2022 年の BlackHat USA にて講演とデモを行った。

●攻撃者から見た CI/CDパイプライン

 CI/CDツールは主だったものでも 100 種類以上あるといわれている。日本ならば煩悩の数 108 になぞらえるところだが、IT の世界では 118 個の周期律表になぞらえて CI/CDツールを一覧にした表が存在する。


《中尾 真二( Shinji Nakao )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 北九州市立大に不正アクセス、偽警告から遠隔操作され個人情報漏えいか

    北九州市立大に不正アクセス、偽警告から遠隔操作され個人情報漏えいか

  2. 阿波銀行への不正アクセス、原因はテスト環境の「管理不備」と発表 関係役員らの処分も

    阿波銀行への不正アクセス、原因はテスト環境の「管理不備」と発表 関係役員らの処分も

  3. 株式会社SHIFT SECURITY、新会社設立を中止し株式会社SHIFTに吸収合併へ

    株式会社SHIFT SECURITY、新会社設立を中止し株式会社SHIFTに吸収合併へ

  4. SOC サービスの実態に迫る:株式会社SHIFT SECURITY と株式会社クラフ、新たな監視サービスへの挑戦

    SOC サービスの実態に迫る:株式会社SHIFT SECURITY と株式会社クラフ、新たな監視サービスへの挑戦PR

  5. 国家サイバー統括室、高度化する AI をふまえ「Project YATA-Shield」始動

    国家サイバー統括室、高度化する AI をふまえ「Project YATA-Shield」始動

ランキングをもっと見る
PageTop