「規定変更」「研修通知」人事からのメールはフィッシング要注意 | ScanNetSecurity
2024.05.14(火)

「規定変更」「研修通知」人事からのメールはフィッシング要注意

 KnowBe4 Japan 合同会社は10月24日、2023年第3四半期の最新フィッシングメール動向を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
TOP-CLICKED PHISHING TESTS
TOP-CLICKED PHISHING TESTS 全 1 枚 拡大写真

 KnowBe4 Japan 合同会社は10月24日、2023年第3四半期の最新フィッシングメール動向を発表した。

 KnowBe4では、模擬フィッシング攻撃を通してどれくらい攻撃被害を受けやすいかをPPP(Phishing Prone Percentage:フィッシング詐偽ヒット率)として評価しており、この統計データを最新フィッシングメール動向として四半期毎に公表している。

 同レポートによると、第2四半期からの傾向として、服装規定の変更、研修の通知、休暇の最新情報など、人事部門からのメールを装うフィッシングの手口が継続している。同レポートでは、業務関連のフィッシングメールを受け取った場合、メールの正当性を論理的に考える前に、直感的に反応する傾向があると指摘し、業務関連のフィッシングメールは、メールの正当性を疑う前に、迅速に行動しなければならないという従業員の心理の隙を突いて誘導するとしている。

 今期も多く見られたホリデーシーズンのフィッシングメールでは、件名の上位5つのうち4つが人事部門からの通達や案内で、今期はハロウィンや秋の祝祭日、祝祭日スケジュール変更に言及したテーマが含まれている。また今期も、IT通達やオンライン・サービスの案内、税金関連等のメール件名を利用する一貫した傾向が見られるとのこと。

 KnowBe4 CEOのストゥ・シャワーマン氏は、「人事部門などの社内の関連部門からのメールであるかのように偽装する傾向が続いています。このようなメールは信頼できる送信元からのメールであるように見えるため、極めて危険です。このような悪意のあるメールは、従業員の信頼につけ込み、組織内に脆弱性を作り出します。これは、組織体制にも影響を及ぼす要因にもなりかねません。」とコメントしている。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  2. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  3. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  4. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  5. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  6. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  7. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  8. 東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

    東京電力エナジーパートナー、電力・ガス取引監視等委員会からの報告徴収に対する報告書提出

  9. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  10. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

ランキングをもっと見る