セキュリティ企業ホラ吹きCEOバカ一代記 | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

セキュリティ企業ホラ吹きCEOバカ一代記

 「ジャック・ブラウント氏は Shield をサイバー犯罪防止ツールとして売り込むために、強引で自己主張の強い氏のスタイルで、自身の経歴を喧伝した」と、米国証券取引委員会は裁判所文書で主張している。プレスリリース、収支報告、インタビューで出されたこれらの声明には、ブラウント氏が 5 社の公開会社で取締役を務め、また米国農務省では CIO(最高情報責任者)を短期間務めたという主張が含まれていた。訴状によると「そのいずれも真実ではなかった」という。

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 現在は米 Intrusion 社を辞め「元 CEO」となったジャック・ブラウント氏は、情報セキュリティ企業である同社の製品および自身の経歴に関して虚偽を述べた疑いをめぐって、米証券取引委員会(SEC)と和解した。

 米国の証券市場の番人である SEC は火曜、米国証券取引法の詐欺防止規定および証券法の一部に違反したとしてブラウント氏を提訴した [PDF]。

 和解はまだ裁判所の承認を必要とするが、和解内容によると、ブラウント氏は SEC からかけられた疑いについて認めも否認もしていない。また「ブラウント氏の支払い能力の欠如により」氏はいかなる罰金を支払う必要もないが、氏は今後取締役会に入ることができなくなる「役職の就任禁止」を受け容れている。

 氏に対する今回の訴訟の前には、2023 年 9 月に SEC とテキサスを拠点とする Intrusion 社との間で別の和解が成立していた。


《The Register》

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