医療法人南労会紀和病院紀和クリニックは10月27日、非常勤医師が使用していた自宅パソコンへのサポート詐欺について発表した。
これは8月29日に、同院に勤務する非常勤医師が自宅のパソコンでウェブサイトを閲覧中に偽の警告画面が表示され、記載されていた電話番号に連絡した結果、遠隔操作による不正アクセスを受けたというもの。
当該端末には、同院患者 数千件分の一部情報(氏名、生年月日、性別、住所、診療情報)が保存されていた。
同院で専門業者に調査を依頼した結果、2件のファイルにアクセスされた形跡は確認されたが、いずれも個人情報を含むものではなく、その他のファイルについても個人情報の閲覧・持ち出しの痕跡は確認されなかったが、端末が一時的に遠隔操作を受けていたことから、対象となる患者に個別に文書で報告を行っている。
同院では再発防止策として、個人情報を扱う端末の管理体制と情報持ち出しルールの見直し、職員に対する情報セキュリティ教育の強化を行うとのこと。

