インターネットの普及がID窃盗増加の一因(米連邦取引委員会)
米連邦取引委員会(FTC)は、FTCのホットライン(緊急直通電話)に寄せられた苦情のうちID窃盗に関する件数が過去6ヶ月間で約3倍に増加したと発表した。専門家らは、インターネットの普及が増加の一因と見ている。
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FTCのHelen Foster氏はホットラインに寄せられたID窃盗の苦情件数について、3月は週平均400件ほどだったのが、7月には週平均1000件にまで増加したと述べた。そして「銀行に直接行って、クレジットカードの申請手続きなどをすることに不都合を感じている犯人は、インターネットを非常に便利な道具と捉えているだろう。なぜなら、直接、顔を見られることなく様々な手続きをすることができるのだから」と述べた。また、同氏は個人情報(名前、住所、クレジットカード番号など)流出の増加傾向についてもインターネットが深く関与していると指摘した。
FTCに寄せられる苦情の中で最も多いのが、クレジットカード詐欺に関するもので全体の約50%を占めている。次は、携帯電話詐欺関連の28%となっている。携帯電話詐欺は携帯電話の暗号コードを盗んで別の電話に転送し、結果、元の電話の持ち主に通話料金が請求されるものだ。
《ScanNetSecurity》