オンライン詐欺のトップ10発表(米連邦取引委員会)
米連邦取引委員会(FTC)は10月31日、この1年間に苦情センターに寄せられた消費者の苦情を分析し、オンライン詐欺のトップ10および摘発されたインターネット犯罪の詳細に関する報告書を発表した。FTCによると、今回の報告書は5つの米政府機関、オーストラリア、カナダ
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インターネット犯罪で最も多かったのがインターネット・オークション詐欺だ。品物の品質が事前に通知されていたものより劣る、もしくはお金を支払ったのに品物が送られてこないというものが多数を占めた。その他、インターネット・サービス・プロバイダの詐欺、無料アダルトサイトを謳った詐欺、居ながらにして大金が稼げると謳った詐欺などが挙げられた。
今年5月にインターネット苦情センターを開設した米連邦捜査局(FBI)によると、これまでに世界各国から1万8000件以上の苦情が寄せられた。苦情1件につき推計される平均被害額は675ドル。苦情の種類で最も多いのがインターネット・オークションに関するものだ。また、全米消費者連盟(NCL)が作成した最新の報告書によると、2000年1月から9月までに発生した詐欺事件のうち79%がオンライン・オークション関連だった。前年の1999年は87%、1998年は68%となっている。同報告書を作成したSusan Grant氏は「報告されていない詐欺がかなりあるため、正確な件数を把握することは難しい」と述べた上でオンライン詐欺を“成長産業”と称し、見知らぬ人と取引する際は十分に注意するよう呼びかけた。
《ScanNetSecurity》