電子メール監視システム『Carnivore』の名称を変更(米連邦捜査局)
米連邦捜査局(FBI)は2月13日、物議を醸している電子メール監視システム『Carnivore』の名称を『DCS1000』に変更すると発表した。犯罪に関わる膨大な量の電子メールを傍受し解析する同システムは、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)のコンピュータ内に設
国際
海外情報
しかし、名称を変更したからといって電子プライバシー情報センター(EPIC)を始めとするプライバシー擁護団体の懸念が和らぐわけではない。EPICの広報担当David Sobel氏は「人々が懸念しているのは名前ではなく、そのシステムのあり方そのものだ」と述べている。また、あるプライバシー専門家は「名称をDSC1000に変更したことで、公明正大とは言い難いFBIの体質が浮き彫りになり、人々の不安はさらに増幅された。なぜなら、多くの人がCarnivoreがどのようなシステムなのかを知っているのだから」と指摘した。
情報筋によると、Carnivorに対し世間の批判が高まるにつれ、FBIは名称の変更を強く望んでいたという。
《ScanNetSecurity》