ポータブル・コンピュータのセキュリティを実現する新技術を発表（Biocentric Solutions社）

国際海外情報

2001.4.12 Thu 12:00

　Biocentric Solutions社がポータブル・コンピュータ機器対応の次世代のバイオメトリクス技術を二つ発表した。一つは、Compaq社のiPAQ Pocket PC対応のBioSentry、もう一つは、Windows CEで稼動するポータブル・コンピュータ機器対応のBioHubである。
　BioSentryは、iPAQ Pocket PCのために設計されたポータブルのバイオメトリクス指紋読取装置で、ハードウェアおよびPocket PCのデータ両者への不正アクセスを阻止するためにiPAQ拡張機能として使用される。また、BioHubのセカンド・バージョンには、Compaq社、HP社、Casio社のハンドヘルド機器対応のポータブル指紋読取装置が搭載されており、認証を行う際にユーザはスマートカードの有無について選択できるようになっている。
　さらに、同社は従業員の勤務時間と出勤日を管理するアプリケーション対応の指紋認証技術CombiMemoryも発表した。同技術は既存の勤務時間および出勤日管理システムと統合することが可能だ。また、同技術を導入することにより、企業は賃金詐欺を防ぐことができる。つまり、同技術はタイムカード・システムスにアクセスする前に本人であることを確認するため、実際には働いていない従業員に代って、友人の従業員がタイムカードを押すような賃金詐欺行為を防ぐことができる。同社の会長兼最高経営責任者（CEO）Martin Janiak氏は「これまで、IT管理者はポータブル認証装置の情報を安全に管理することに苦心してきた。当社の先端技術を採用すればカードがなくてもユーザの認証や本人確認が可能となり、事業の拡張およびセキュリティの強化に繋がるだろう」と述べた。

《ScanNetSecurity》