プライバシー擁護団体が注目するマフィアの裁判(米ニュージャージー州) | ScanNetSecurity
2026.06.12(金)

プライバシー擁護団体が注目するマフィアの裁判(米ニュージャージー州)

 プライバシー擁護団体や法律専門家が注目するマフィアの刑事裁判がニュージャージー州の裁判所で開かれている。被告人は、暴力団ガンビーノ・ファミリーの一員であるNicodemo Scarfo Jrで、違法賭博および高利貸しの容疑がかけられている。この裁判が注目される理由は

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 プライバシー擁護団体や法律専門家が注目するマフィアの刑事裁判がニュージャージー州の裁判所で開かれている。被告人は、暴力団ガンビーノ・ファミリーの一員であるNicodemo Scarfo Jrで、違法賭博および高利貸しの容疑がかけられている。この裁判が注目される理由は、米連邦捜査局(FBI)が同被告人のPGP暗号化ファイルのパスワードを解読するため、コンピュータ監視装置を不正に使用した疑いが持たれている点だ。つまり、FBIが今回の捜査で使用した監視技術が傍受と見なされるか否かが争点となっている。問題のPGP暗号化ファイルは、有罪を決定し得る重要な証拠と見られている。

 Scarfo 被告の弁護人は、次のように主張している。「FBIは、Scarfo のオフィスからコンピュータを押収したが、犯罪の重要証拠と疑われているPGP暗号化ファイルのパスワードを破ることが出来なかった。それでFBIは、Scarfo のキーボードに電子機器のようなものを仕掛けて彼のタイプを全て記録してパスワードを解読し、PGP暗号化ファイルを開けたのである。そのような方法で収集した証拠は、無効とすべきだ。また、FBIは今回の捜査とは無関係の電子メールまでも傍受した」。

 同弁護人は7月30日に開かれた審理で検察側に、Scarfo のキーボードに仕掛けた電子機器についてその詳細を開示するよう求めたが、Robert J. Cleary 検察官は「当局の高度な捜査押収技術は、公にすべきではない」として要求を斥けた。FBI側の言い分は、キー打ちを監視しただけで、電話回線を利用した伝送は行っていないのでPGP暗号化ファイルは証拠として有効である、というものだ。それに対し弁護側は「入手した情報が電子メールを使ってFBIに返送された場合、それは傍受となり事前に裁判所の許可が必要となる」と反論した。

 プライバシー擁護団体の電子プライバシー情報センターの代表David Sobel氏は「今回の事件を契機に、物議を醸しているFBI電子メール傍受システム Carnivore のような最先端技術を使用したプライバシー侵害に関する問題が再び浮上している」と述べ、秘密裏に行われるハイテク捜査の増加を危惧した。

《ScanNetSecurity》

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