認定技術資格者向けサイトに脆弱性が発見される(Microsoft 社)
Microsoft 社のセキュリティ問題が物議を醸している昨今、同社認定技術資格者(Microsoft Certified Professional:MCP)向けサイトのユーザID 登録機能に新たな脆弱性がまた発見された。その脆弱性を利用すると、たとえMCP取得者本人でなくてもユーザIDを取得すること
国際
海外情報
新規ユーザIDを生成するには、試験に合格した者だけが取得できるMCP番号と姓を大文字で入力しなければならない。そして、その認証手続きを基に、NCPサイトへのアクセス用パスワードと個人用ユーザ名が生成される。ここで問題なのは、1つのMCP番号に対し1つのユーザIDという制限がないことだ。つまり、第三者が他人のMCP番号を使って新しいIDを生成し、その人物の個人情報にアクセスすることが可能ということだ。他人のMCP番号を入手するのは、比較的容易だ。何故なら、Microsoft 社は銀行の暗証番号のようにMCP番号の秘匿をユーザに勧告していないばかりか、MCP番号を記載したカードを配布しており、また多数の人々は自身の名刺にMCP番号を印刷しているという。
同脆弱性を発見した人物(匿名希望)は、その脆弱性を使ってMCP資格を持っていると公言する上司のサイトにログインし、上司がどの試験にも合格していなかったことを突き止めた。その後、Microsoft 社に同脆弱性に関する報告をしたが、同社からのコメントはないという。セキュリティ専門家のNeil Barrett 博士は「データ保護法のもと、個人データと見なされる情報が漏洩される恐れがあり、これは明らかにセキュリティ侵害にあたる。またもや、Microsoft 社のセキュリティに対する甘さが露呈した」と厳しく非難した。
《ScanNetSecurity》