Becky! Intenet Mailでスクリプトフィルタがバイパスされる脆弱性
シェアウェアのメールソフトとして有名な「Becky! Intenet Mail」で、スクリプトフィルタがバイパスされる問題が、セキュリティホールmemoメーリングリスト上でTietew氏により指摘された。
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対象となるのは、2.00.07以前のバージョン。同ソフトには、スクリプトを呼び出すためのタグを無効化する「実行可能タグを無効化」という設定があるが、これはスクリプトを呼び出すためのタグをフィルタリングする機能となっている。しかし、スクリプトを呼び出すための記述方法は多数存在しているため、記述方法によってはフィルタリング機能を回避できることが発見された。
開発元のRimArts社は12月17日付けで、この脆弱性を修正したバージョン2.00.08をリリース。本バージョンでは、タグのフィルタリングではなく、スクリプトそのものが実行されないように改善された。
また、アンチウイルスソフトにより、メールが消去されてしまうという問題も併せて修正されている。この問題は、同ソフトがメールを一つのファイルに保存することに起因する。ウイルスメールと一緒に保存されているメール保存用ファイルが、アンチウイルスソフトにより消去されてしまうため、他のメールも一緒に消されてしまうという。2.00.08では、添付ファイルの容量によるフィルタリングを行い、添付ファイルのあるメールは別ファイルに保存するように修正されている。
[ From TAKAGI, Hiromitsu : セキュリティホールmemo ]
RimArts社のWebサイト
http://www.rimarts.co.jp/index-j.html
《ScanNetSecurity》