セキュリティ問題の解決を目指し業界団体を創設(英国)
英国のIT 業界は、ハッカーやウイルスそして製品の脆弱性等の問題に取り組むため業界団体『Security Alliance for Internet and New Technologies (Saint)』を結成した。貿易産業省と民間の業界団体『Computer Software and Services Association (CSSA)』がSaintを支
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CSSA の政策担当責任者Tim Conway 氏は「これまでは、セキュリティ上の問題が発生しても企業が情報交換を行う適した機構がなかった。Saint 設立の目的は、IT 業界が共にセキュリティ問題や脆弱性について検討し、対処できるような信用ある環境を構築することだ」と述べた。同氏によると、Saint の各会員は、他の会員のシステムの脆弱性に関し守秘義務があり、他の会員のシステムに脆弱性を発見した場合、その証拠は匿名で通報される。尚、政府機関もSaint に参加することが可能だ。Saint は情報共有の他、セキュリティに関する警告の発行や最適な施策の策定なども行う予定だ。
Saint 発足に際し、電子商取引担当閣僚Douglas Alexander 氏は「インターネット・セキュリティの改善およびウイルスの撲滅は、英国の電子商取引をこれまで以上に活性化させる上で重要な鍵となる。業界が一丸となって様々なセキュリティ問題に取り組むことは、極めて大切だ」とSaint に対し大きな期待を寄せた。
《ScanNetSecurity》