パソコン初心者のための安全なインターネット講座 〜その2〜
■常時接続もチャットもとっても危険
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常時接続とは、24時間インターネット繋ぎっぱなしということ。ダイヤルアップのいちいち接続するという手間が省け、インターネットをよく利用する人にとって非常にありがたい代物だ。だがここにもウイルスの恐怖はたくさん潜んでいる。やはり警戒が必要だ。それでは解説しよう。
常時接続は、セキュリティの面で大変危険だと言われている。回線にずっと繋ぎっぱなしということは、常に自分の身をさらけ出しているのと同じことなのだ。つまり、どういうことかというと、それはパソコンのIPアドレスに関係してくる。
IPアドレスとは、インターネット上でコンピュータに割り当てられた住所のようなものである。機械同士で認識するために使われている。このアドレスは重複できない。企業などでは接続をスムーズにするためにIPアドレスを固定していたりするが、そうするとIPアドレスが一気に不足してしまう。だからプロバイダではダイヤルアップ接続の度に、プロバイダが持つIPアドレスを一旦貸し出し、切断すると返してもらう、という仕組みを取っている。
ということは、回線を切断しなければ、ずっと同じIPアドレスを使うことになる。(常時接続でもIPアドレスを固定しているとは限らないが)繋ぎっぱなしの状態は、「うちの住所はここです」と言い続けているようなものなのだ。現実の世界でも、誰でも全く知らない人に自分の住所を教える気にはならないだろう。IPアドレスを固定するということはとても危険である。
では、固定IPアドレスを持つ企業などではどうしているかというと、ファイアウォールというネットワークを守る装置などを設置し、不正に侵入されないよう様々なセキュリティ対策を施しているという訳だ。
常時接続と同様に危険なのが、チャットである。先ほど言ったように、いくらダイヤルアップ接続であっても、繋ぎっぱなしの状態なら、それは常時接続と同じだ。
ダイヤルアップで繋ぎっぱなし例としては、チャットがあげられる。ついついメッセージのやりとりに夢中になって、長時間接続し続けるといったケースに心当たりがあるはずだ。これでは常時接続とまるで変わらない。
このように、ダイヤルアップだろうと常時接続だろうと、繋ぎっぱなしは危険なのだ。だからこそ、セキュリティ対策が不可欠となる。今すぐアンチウイルスソフトなどを導入しよう。価格帯はいろいろだが、1万円前後で購入できるものだ。家庭用でも、低価格なファイアウォールソフトが販売されているし、ファイアウォール付きのアンチウイルスソフトも市販されている。ウイルスに感染すると、自分ばかりでなく知人友人にまで被害を及ぼすことになる。また、マシンに侵入されれば、他のマシン(Webサーバーなど)に攻撃する際の「踏み台」にされる可能性もある。他人に迷惑をかけないためには、まず自分の対策をしっかりすることが大切なのだ。
(詳しくはScan Daily EXpress本誌をご覧下さい)
http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm
《ScanNetSecurity》