【無料ツールで作るセキュアな環境(71)】〜 FreeS/WAN 2 〜(執筆:office)
VPN構築可能なLinux用IPSecツール、FreeS/WAN [1]について、前回はインストール方法についてかなり駆け足で説明した。うまくインストールできたかの、とりあえずの動作確認は、
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ipsec
と入力して、バージョンが表示されるかどうか試したり、あるいは
ipsec whack
として認証機能である Pluto のステータスを表示させたりして、確かめることができる。
今回からはVPNの構築を念頭においた設定方法について説明しよう。
[ネットワーク構成]
ここではVPNの図1のような最も単純な接続形態を考える。
イントラネット1 インターネット イントラネット2
クライアン──セキュアゲート=======セキュアゲート───クライアン
ト1 (C1) ウェイ1 (SG1) ウェイ2 (SG2) ト2 (C2)
図1 VPN構築概念図
図1は、イントラネット1と2はそれぞれ離れたプライベートネットワークであり、そのイントラネット間はインターネット等の外部からアクセス可能なネットワークを一部利用して結ばれているという環境を想定している。このネットワーク環境で、それぞれのセキュアゲートウェイ間をIPSecを用いてトンネリング通信を行い、ここを通過する通信内容を保護し、クライアント間では仮想的に一つのプライベートネットワーク(Virtual Private Network) のように通信できるようにするという構成だ。
このセキュアゲートウェイにFreeS/Wanを用いる方法を考えていく。両方のセキュアゲートウェイにFreeS/Wanを用いるなら、同じような設定ができるので楽だが、IPSecの使えるツールであれば、2つのセキュアゲートウェイに使われているツールが異なっても構わない。
ここで、各マシンのIPアドレスは全て固定のグローバルIPアドレスである場合が最も簡単に理解できるだろう。クライアントとセキュアゲートウェイの間にNATなどが入っていて、セキュアゲートウェイはグローバルアドレスで、クライアントはプライベートアドレスという構成でも設定は全く同じである。
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
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《ScanNetSecurity》