【日々変化するセキュリティの「常識」YES/NOクイズ<第17回>】
( Scan Incident Report との合同企画)
http://shop.vagabond.co.jp/m-sir01.shtml
特集
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日々、新しい製品や概念が生まれ、いとまなく変化と膨張を続けるインターネットの世界。当然、セキュリティ分野においても、昨日まで「常識」であったことが、ある日を境に「非常識」に、といったことは起こりうる。
そこで編集部では、あえて浸透率の高い日常的なツールやシステムにスポットをあて、YES NO の二択クイズ形式にしてみた。自身で再確認するとともに、社員のリテラシー調査等で活用してはいかがだろう。
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今週のテーマは「ウイルスと常時接続」
解答および正解集計結果(設問1〜5)
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情報処理振興事業協会(IPA)によると、9月のコンピュータウイルス届出件数は1193件。今年で一番少ない数字であり、じつに5月の半分であるという。
ただ先頃も、Outlook Express 5.5/6にバッファオーバーフローのセキュリティホールが見つかったばかり(パッチはリリース済み)。WindowsXPやIE、OEなどのセキュリティホール発覚は後を絶たず、ウイルス対策が恒久的に取り組む課題であることを改めて認識する今日この頃だ。
今回は860名の方々に参加いただいた。全問正解者は195名。ではさっそく、個別に解説を加えていこう。
※ なお、YES は「安心」、NO は「安心できない」という意味で考えてほしい。
【設問1】
『ハードディスクを複数化して、トラブルに対応するRAIDという技術。これを使えば、確実に、データの破損はふせげる』
■ 正 解:NO
■ 正解率:94.3%
正解はNO。RAID(レイド)採用のメリットはディスク障害におけるデータ損失の軽減、復旧時間の削減等であり、高価で性能の高いRAIDシステムであっても、「確実に」というわけではない。さらに誤操作による人為的なミスもフォローできない。重要なデータの場合はRAID採用のみならず、バックアップを取っておくことが大切だ。
【設問2】
『ファイアウォールは、外敵からの侵入を守るもので、内部からは、自由にインターネットを使うことができる』
■ 正 解:NO
■ 正解率:77.4%
意外と誤解している人が多いのでは、という観点からの出題だったが、やはり正解率も70%台にとどまった。
ファイアウォールは外部→内部のみのアクセスを制限しているのではなく、内外双方の行き来を制限している。内部からのインターネット閲覧は、内部からの要求をプロクシが代理となって外部に要求しているために可能となっており、ファイアウォールの設定によってはチャットやP2Pサービス等が使用できなかったり、特定のサイトにアクセスできないということもありえる。
【設問3】
『プロバイダ契約を終えて常時接続を開始。インターネットにつないだばかりの時には、知られていないので、不正侵入等はすぐにはおこらない』
■ 正 解:NO
■ 正解率:98.3%
正解はNO。開始してすぐに、「ハッキングの下見」ともいえるポートスキャンがかかることもある。正解率は98.3%と高く、「知られる、知られていない」ということに関与しない無差別ハッキングの存在が、常識として定着しているとみてよいだろう。
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
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《ScanNetSecurity》