【詳細情報】Netstatを削除して自身をOutlookのアドレス帳記載のアドレスに電子メール送信するCepic
◆概要:
Cepicワームは、サイズが1,153バイトで、マイクロソフト社のOutlookのアドレス帳に記載されている最初の100人に自己を電子メールで送信し、C:WindowsNetstat.exeというファイルが存在する場合はそれを削除してしまう。
国際
海外情報
Cepicワームは、サイズが1,153バイトで、マイクロソフト社のOutlookのアドレス帳に記載されている最初の100人に自己を電子メールで送信し、C:WindowsNetstat.exeというファイルが存在する場合はそれを削除してしまう。
Cepicを実行すると、まず自己をLebensretter2002.vbsとして%system%ディレクトリー(ここで%system%は変数)にコピーする。さらに、システムフォルダを認識して、自己をその場所にコピーする。システムフォルダは、Windows 95/98/MeではC:WindowsSystem、Windows NT/2000ではC:WinntSystem32、Windows XPではC:WindowsSystem32がそれぞれデフォルトのパスとなっている。これと関連して、当該ワームは「Lebensretter2002 %system%Lebensretter2002.vbs」という値を次のリジストリキーに追加する。
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionRun
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionRunServices
これによって、Windowsの再起動時に当該ワームが実行される。次に、CepicはC:WindowsNetstat.exeというファイルを削除しようと試みる。最後に、Outlookのアドレス帳にある最初の100個の連絡先に自己を電子メールで送信しようとする。送信されるメッセージは次の通り。
Subject: Nice Pics 4 U
Message: Only open the file and enjoy :)
Attachment: Nicepics.jpg.vbs
◆情報ソース:
・Symantec Corp. ( http://www.symantec.com/avcenter/venc/data/vbs.cepic@mm.html ) , Oct. 25, 2002
◆キーワード:
Worm: E mail
◆分析:
(iDEFENSE 米国)Visual Basicスクリプトで書かれているこのワームは、急速に拡散する恐れがあるが、現時点における確認数はそれほど多くはない。当該ワームに含まれているNetstat.exeを削除してしまう攻撃用コンポーネントは、ホスト上でポートが開いているかどうかをユーザーが分析出来ないようにしてしまう。ただし、システムのコアとなる機能は正常に動作する。
◆検知方法:
前述したようなリジストリキーが追加されていないかどうか、また、Lebensretter2002.vbsというファイルが追加されていないかどうかをチェックする。
◆リカバリー方法:
当該ワームによって追加されたリジストリキーを全て削除し、Lebensretter2002.vbsファイルのコピーを全て検索して削除する。その他、Cepicに関連しているファイルを全て削除し、破壊されたファイルや被害にあったファイルを、クリーンなバックアップコピーで修復する。
◆ベンダー情報:
シマンテック社のアンチウイルスソフトウェアでは、この新しい攻撃用コードに対応したアップデートシグニチャファイルを提供している。また、他のアンチウイルスソフトウェアも、経験則を用いてこの悪意のあるプログラムを検知できる可能性がある。シマンテック社のアンチウイルスソフトウェアユーザーは、2002年11月27日以前のウイルス定義では、当該ワームがBloodHound.VBS.3として検知されることに留意する。
※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。
アイディフェンス社の iAlert サービスについて
http://shop.vagabond.co.jp/p-alt01.shtml
情報の内容は以下の時点におけるものです。
【19:04 GMT、11、26、2002】
《ScanNetSecurity》