Chip アンド PIN カードを全国規模で展開
John Leyden
2003年10月2日 11:51 GMT
国際
海外情報
2003年10月2日 11:51 GMT
クレジットカードおよびデビットカード支払いの認証に関して、全国規模でより安全な方法を導入する計画が今日発表された。
Chip アンド PIN 計画は、クレジットカードやデビットカードでの購入に際して安全性を強化するために策定された方法で、2005年までにほとんどの顧客はカード決済を検証する手だてとして署名の代わりに 4 桁の PIN コードを入力することになる。
今夏、ノーサンプトンで実施された Chip アンド PIN 計画の試験運用が成功したのを受けて、同計画は発表された。ノーサンプトン以外の地では、Chipアンド PIN カードが今月、初めて登場することになる。
デシマライゼーション以来、英国の金融界において最大の変革と言われている今回の計画は、地域ごとではなく全国一斉、同時に開始される予定だ。
カード会社は今年のクリスマスまでに、5 人に 1 人のカード保有者が Chipアンド PIN カードを利用する予定だと予測している。また 2004年の春までに、英国の全カード保有者の半数が Chip アンド PIN カードを保有し、そしてその新システムを利用したカード決済での検証が 3 回に 1 回行われると思われる。2005年の開始までに、英国の 4200 万のカード保有者の 90% が Chip アンド PIN カードを使用すると推測される。
同計画の担当者によると、その時点で 55 万の銀行が保有する 全レジスターのうち 44 万が新システムに切り替わるとしている。
英小売協会の Amanda Miller 氏は次のように述べた。「今回の計画開始に伴い、85 万以上の小売店端末、1億2200万以上のカード、そして 4 万以上のキャッシュ・マシンを更新するという膨大な作業が派生し、さらに 270 万人の小売店従業員の訓練が必要となる。従って、一朝一夕にこの計画を達成することは難しい。あらゆる業界の主要小売店は 2004年の終わりまでに、この計画の実現に向けて取り組むと思われる。」
[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/
[翻訳:関谷 麻美]
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml
《ScanNetSecurity》