3 種類の方法で拡散する MyDoom の変種 | ScanNetSecurity
2024.05.04(土)

3 種類の方法で拡散する MyDoom の変種

John Leyden
2004年6月3日(木) 14:27 GMT

国際 海外情報
John Leyden
2004年6月3日(木) 14:27 GMT

 ウイルス作成者らが悪名高き Mydoom ワームのコードを使用して、インターネット・ワームを生成した。それは、複数の方法を用いて拡散する恐れのある危険な新型ワームだ。

 Plexus-A は 3 つの異なる方法を用いて拡散する。まず、感染した電子メール添付ファイル、そしてファイル共有のネットワーク、最後は Windows の脆弱性だ(LSASS 脆弱性は Sasser により利用され、RPC DCOM の不具合は Blaster が利用した)。ロシアのアンチウイルス会社 Kaspersky Labs 社のワーム解析者によると、ウイルス作成者(今のところはまだ不明)は Plexus を作成するベースに MyDoom のソースコードを使用したという。

 Kaspersky Labs 社の上級技術コンサルタント David Emm 氏は次のように語った。「拡散方法が複数あることで、より多くのマシンに Plexus が感染するだろう。Nimda が拡散に複数の方法を利用したが、それ以来そのようなワームは出現していない。当社は Plexus の危険度を中と評価している。ワームは拡散しつつあるが、速度は Sasser や Blaster のように速くはない。このワームに関する最大の懸念は、感染したマシンにハッカー用のバックドアを設けることだ。そして、それらの感染したマシンをスパムの実行や DDoS 攻撃のプラットフォームとして悪用する恐れがある。そのワームのウイルス作成者の意図するところは、依然として不明だ」。


[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/

[翻訳:関谷 麻美]

(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  6. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  7. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  8. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  9. 「GMOサイバー攻撃 ネットde診断」Palo Alto、Cisco、SonicWall、OpenVPN に対応

    「GMOサイバー攻撃 ネットde診断」Palo Alto、Cisco、SonicWall、OpenVPN に対応

  10. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

ランキングをもっと見る