テキサス大学の元学生、個人情報盗難で起訴
2003年春に、テキサス大学のデータベースをハッカーが攻撃し、氏名や社会保険番号をダウンロードした事件で、ついに同大学の元学生が大陪審により起訴された。
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「ついに」というのは、起訴されたクリストファー・アンドリュー・フィリップス(事件当時20歳)の逮捕は2003年であったためだ。つまり、連邦検察局は確固たる内容の起訴状を作成するため一年以上も費やした。
起訴状では、フィリップスの犯行を次のように述べている。
1.2002年1月30日、フィリップスがテキサス大学のシステムに侵入を試みる。IT部が気付き、警告する
2.2002年2月15日、再度、侵入しようとし、大学から警告を受ける
3.2002年4月8日、3度目の侵入の企て、警告
4.2003年3月3日、テキサス大学のデータベースから5万5200件の学生、教授、職員の氏名、社会保険番号をダウンロード
5.2003年3月5日、シークレットサービスが逮捕しようとするが、その前にフィリップスが出頭
つまり、情報盗難する以前に、3度もシステムへのハッキングを試み、失敗している。訴因はコンピュータを用いての不正行為、個人情報の不正取得、機器への許可なしでのアクセスとなっている。事件は3人の検察官と3人の裁判官が扱う。
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
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