Black Hat Japan 2005 に来日する世界最高ランクのエキスパート達の全貌 第7回 : Jeremiah Grossman | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

Black Hat Japan 2005 に来日する世界最高ランクのエキスパート達の全貌 第7回 : Jeremiah Grossman

● Jeremiah Grossman

国際 海外情報
● Jeremiah Grossman

 フィッシングとクロスサイト・スクリプティング(XSS)を使ったハイブリッド型の詐欺が増えている。『スーパーフィッシング:次世代のフィッシング』について発表するJeremiahは、世界的に著名なウェブアプリセキュリティのエキスパート。ホワイトハット・セキュリティの設立者かつ最高技術責任者(CTO)でもある。(詳細:http://japan.blackhat.com/)

 今回の発表では、単なるフィッシング詐欺やXSSを取り上げることはせず、2つが一緒になった時に生まれる新しい攻撃テクニックの可能性を議論していく。既にフィッシャーはこれらを利用し、従来のセキュリティ対策では対応不能な新しいフィッシング攻撃を作っている。つまり、SSL、ブラックリスト、トークンベースの認証、ブラウザの同一発信者ポリシー、サービスの監視と必要に応じた停止などでは、ほとんど保護にならないのだ。似て見えるウェブサイトではなく、正真正銘のサイトから発信される攻撃やわずか数行のJavascriptを書き換えるだけでスパイウェアに変えられる攻撃も存在する。これらの攻撃をデモで紹介しながら、守るための必要なステップも示されるようだ。

 Jeremiaはマウイ島出身。12歳でコンピュータ「Commodore64」を得ると、独学で習得したパスカルでスクリーンセイバーを作ったりして遊ぶような少年だった。高校時代はウェブ環境設計のフリーランスで生活し、カレッジ時代はUnix管理者として働きながら電気工学を学んだ。その頃Yahoo! にスカウトされる。「卒業生で一番の高額所得はいくらかをカウンセラーに聞いたら僕へのスカウト提示額の方がはるかに多かった。だからカレッジをやめたんだ」と彼は笑う。

 彼のYahoo! 時代は強烈だ。1億8千名のユーザを抱えながら何百というウェブアプリを監査する。「干草の山に小さな針が含まれているんだ」と彼は話す。

 ウェブアプリセキュリティはぺネトレーションテスト等とは異なり、手作業の物が多い。「自動化やアプリから学習するスキャナーを作ることが挑戦であり、強力なツールとなるであろう。」

───────────────────────────────────
□ Black Hat Japan 2005 Briefings 開催概要
開催地:東京 新宿 京王プラザホテル
年月日:2005年10月17日(月)〜18日(火)
受講料:84,000円(税込)/早割料金73,500円(税込)
  U R L :https://www.netsecurity.ne.jp/14_4253.html

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  6. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  7. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  8. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  9. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  10. トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

    トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

ランキングをもっと見る