トレンドマイクロ、ウイルス感染被害マンスリーレポートを発表
トレンドマイクロ株式会社は4月4日、3月度のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。発表によると、3月のウイルス感染被害の総報告数は6,993件で、先月の6,188件から増加している。感染被害件数はスパイウェア「SPYW_GATOR」が256件で引き続き1位となり、2位には
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今月もWinnyを悪用するウイルス「ANTINNY」による被害が引き続き話題になっているが、それ以外にも「2ちゃんねる」掲示板に書き込みを行うウイルスが登場している。「山田オルタナティブ」の通称で呼ばれる「BKDR_AGENT.BOG」は以前の「山田ウイルス」と同様にWebサーバとして機能し、感染コンピュータの全ドライブ、スクリーンショットを外部に公開する。同時に感染コンピュータのアドレスを暗号化して2ちゃんねるの特定の掲示板へ書き込み、相互に参照する活動がある。
また、PDAなどのモバイル端末(WindowsCE や WindowsMobile)とWindows OSのPCの双方に感染する可能性のある「クロスオーバーウイルス」の存在が、初めて確認された。「WORM_CXOVER.A」として対応したこのウイルスは、Windowsの「ActiveSync」というプログラムを使用して、感染コンピュータからモバイル端末への感染活動を行う。逆にモバイル端末側からPCに感染することも可能となっている。トレンドマイクロでは、今後このような違う媒体のプラットフォームに感染可能なクロスオーバーウイルスが増えていく可能性が高くなっていくとみている。
トレンドマイクロ:ウイルス感染被害レポート - 2006年3月度
http://www.trendmicro.co.jp/
《ScanNetSecurity》