フィデリティからラップトップ盗難 HP従業員19万6000件の情報が被害
投資信託の米国大手、フィデリティ(Fidelity)のラップトップが盗まれ、保存されていたヒューレット・パッカード(HP)の従業員19万6000件の個人情報が悪用されることがないか心配されている。
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事件がおきたのは3月15日。フィデリティはヒューレット・パッカードの年金プランを扱っていて、その加入者の氏名、住所、生年月日、社会保険番号をはじめとする個人情報が漏洩した。フィデリティでは被害を受けた19万6000人全員に通知を行い、同時に今後12ヵ月間、信用調査サービスをオファーした。さらに、大手信用調査会社3社に連絡して、口座のアクセスについて、通常の手続きに加え、本人確認が必要なようにしている。
現在のところ、データが不正使用された形跡はない。しかし、フィデリティのデュゼリック主席プライバシー役員は、対象者は1〜2年間は、クレジットカードが新たに作成されたりしないかなど注意しておくように勧めている。
1台のラップトップにこれほどの個人情報が保存されていることは珍しい。フィデリティのスポークスパーソンも、「通常、これらのデータはラップトップには保存しない」と認めている。事件はたまたま、従業員のチームが会議に出席し、データが必要だったために利用していたという。そのため、入っていたのはヒューレット・パッカードの年金プランに関係している現在および元社員の情報だけで、その他のフィデリティの顧客情報は無事だった。
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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