トレンドマイクロ、ウイルス感染被害マンスリーレポートを発表 | ScanNetSecurity
2024.05.04(土)

トレンドマイクロ、ウイルス感染被害マンスリーレポートを発表

トレンドマイクロ株式会社は6月5日、5月度のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。発表によると、5月のウイルス感染被害の総報告数は7,326件で、先月の7,039件より300件ほどの増加となった。ウイルスごとの報告数は減少傾向にあるため、新種や亜種が多く出現し

製品・サービス・業界動向 業界動向
トレンドマイクロ株式会社は6月5日、5月度のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。発表によると、5月のウイルス感染被害の総報告数は7,326件で、先月の7,039件より300件ほどの増加となった。ウイルスごとの報告数は減少傾向にあるため、新種や亜種が多く出現したことによる被害の分散化がうかがえるとしている。感染被害件数はスパイウェア「SPYW_GATOR」が247件で引き続き1位となり、2位には「JAVA_BYTEVER」が101件でランクインし、3位は76件で「ADW_WEBSEARCH」と、前月では下位にあったものが2位、3位となっている。スパイウェアやアドウェアが上位を占めているのは相変わらずだ。

5月には「防衛庁」や「日本経済新聞」を騙った成りすましメールが確認された。どちらのケースもメールにファイルが添付されており、ファイルを開くとウイルスに感染する。添付ファイルが実行されると別の不正プログラム「BKDR_PCCLIENT」を作成することが特徴となっている。バックドア機能を持つ「BKDR_PCCLIENT」は、ルートキットやキーロガーの機能を備えるプログラムをWindowsシステムフォルダに作成する。これらのウイルス自身にはメールを作成・送信する機能はなく、受信者をだますためにウイルスとは別に今回の成りすましメールが作成されたと考えられる。今後、ユーザを騙す手口としてこのようなソーシャルエンジニアリング的な手法を組み合わせ、より手の込んだものになり、危険性が高まっていく恐れがあるとしている。

トレンドマイクロ:ウイルス感染被害レポート - 2006年5月度
http://www.trendmicro.com/jp/

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  6. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  7. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  8. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  9. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  10. 「GMOサイバー攻撃 ネットde診断」Palo Alto、Cisco、SonicWall、OpenVPN に対応

    「GMOサイバー攻撃 ネットde診断」Palo Alto、Cisco、SonicWall、OpenVPN に対応

ランキングをもっと見る