ウィキペディアがワーム拡大に一役
オンライン百科事典サイトのウィキペディア(Wikipedia)がハッカーによってハイジャックされ、マルウェアの配布に利用されていたとセキュリティベンダーのSophosが発表した。
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ウィキペディアは、インターネット上で誰でも自由に投稿、編集、使用できる百科辞典で、世界各国の言語約50ヵ国語のバージョンがある。ハイジャックされたのは、そのうちのドイツ語版で、ウィキペディアの誰でも参加できるという“オープン”な方針を悪用。記事の作成、修正が自由にできるという点を用いて、新型Lovesan/W32.Blaster ワームに対応するWindowsのセキュリティの最新版へのリンクだとして、本物のwikipedia-download.orgのように見える外部サイトへリンクさせていた。そのため、気づかず、このページを訪れたユーザーが、ワームに感染したというものだ。
Lovesan/W32.Blasterは最近、発見された危険度が高く、感染例も多いワームで、トロイの木馬型のプログラムだ。トレンドマイクロ社では、一般的に「RPC DCOM バッファオーバーフロー」と呼ばれるWindowsのセキュリティホールを利用してネットワーク上のコンピュータに侵入。また、“windowsupdate.com”に対してネットワーク攻撃を仕掛けるDoSツールとしての活動も行うとして警告している。
さらに、ハッカーはドイツのユーザーに対して…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
《ScanNetSecurity》