Black Hat Japan 2006 Briefings 潜入レポート(4) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

Black Hat Japan 2006 Briefings 潜入レポート(4)

イントラネットへの外部からの攻撃:
進化するJavaScriptマルウェアとブラウザー奪取の危険性(1)

特集 特集
イントラネットへの外部からの攻撃:
進化するJavaScriptマルウェアとブラウザー奪取の危険性(1)


2006年10月5日,6日に新宿で開催され盛況のうちに幕を閉じた、国際セキュリティ会議 Black Hat Japan 2006 Briefings には、世界各国及び日本国内から、著名なコンピュータセキュリティのエキスパートが集結、世界トップクラスの研究成果と、知識・経験が発表されました。

会期中は、多数の入場者が訪れたばかりか、その選りすぐられた講師陣が海外でも話題を呼び、ヨーロッパ等国外からの参加者も多数来日しました。

同会議には今年も昨年に引き続き、日頃SCANに寄稿いただいている専門技術者の方が、レポーターとして、参加しました。「Winny」「カーネル内でのWindowsフォレンジック分析」「イントラネットへの外部からの攻撃」「AJAXウェブアプリケーションへの攻撃」等、BHJ2006 のハイライトの一部を紹介します。

──────

携帯電話は盗聴器だったと言われたら多くの人が恐れ戦くに違いない。それが、たとえ仮想社会であったとしても、話は別と言い切れるだろうか。ネット社会の必需品、Webブラウザを介して様々な情報が筒抜けであったら、どう対処したら良いのだろうか。
本講演では、JavaScriptにより作成されたマルウェアの脅威について説明し、JavaScriptマルウェアにより得た情報から、イントラネット内の機器の不正操作が可能であることを説明した。この脅威を増長させる要因のひとつは、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在するWebサイトであると指摘し、そのリスクについて警告した。

●境界防御が無効化される攻撃手法
従来のセキュリティの考え方では、イントラネット内に設置されているデバイスは、ファイアウォールなどにより防御されているため攻撃対象とはならないことが前提とされていた。しかし、Webブラウザを足がかりに攻撃を行うとなると前提が異なり、イントラネット内のデバイスにアクセスする事が可能となる。Grossman氏は、本講演の内容を最新の攻撃技術の一つと位置付け、従来の防御方法では防ぐことは難しいと力説した。

●JavaScript Malwareによるイントラネットハッキング(1)
JavaScriptは、独立したブラウザのようなイメージだという。JavaScriptマルウェアをユーザに気付かれないように攻撃(もしくは感染)する方法として以下のものがある…

株式会社ラック
コンピュータセキュリティ研究所
所長 岩井 博樹
CSL紹介
http://www.lac.co.jp/business/sns/intelligence/csl_report.html

──
(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  4. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  5. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  6. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  7. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  8. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  9. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  10. トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

    トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

ランキングをもっと見る