「無線LANとWebメールの盲点に気をつけろ!」(2)対策編 | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

「無線LANとWebメールの盲点に気をつけろ!」(2)対策編

●対策

特集 特集
●対策

ホットスポットサービスは、営業マンにとっては重要なサービスだ。今更、ホットスポットを利用するなというのは難しいだろう。そのため、Webメールに関しては、基本的には前述で紹介したインシデントのトリガーを発動するための仕掛けをしておくことが良いと思う。その他には、SSL認証だけでなく、SSL対応しているサービスを利用することが有効である。例えば、Gmailであれば、ログイン後にアドレスバーのhttpをhttpsにすることで対応可能だ(GTalkは未対応)。ちなみに、Yahoo!JapanとHotmailは接続出来なかったので、未対応のようだ。


●古典的な攻撃にも注意!

前述のような盗聴したデータを解析する手口もあるが、大半はアカウントハックなどの古典的攻撃だ。現在、世界的に流行中しているその背景には、パスワードの未設定ユーザや適切なパスワードが設定されていないユーザが多いことが挙げられる。筆者がEコマースサイトの案件に関わった際に、適切なパスワードを設定しているユーザを調べたところ、10%に満たなかったことを覚えている。実際、社団法人日本クレジット産業協会( http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70528b05j.pdf )の資料によると、クレジットカードのパスワード登録の実体は、4.7%であるという。どれだけ、パスワードに対する意識が低いかということが分かると思う。このようなユーザ心理を知っている犯罪者達の心理は、無理にシステムをクラッキングするよりも、単純にアカウントハックをした方が手っ取り早く、効率が良いこと考えていることは自明だ。

アカウントハックの手口の多くは、スパイウェアやブルートフォース攻撃、フィッシング詐欺などだ。スパイウェアやフィッシング詐欺は、ソーシャルエンジニアリングを悪用するため、現在もその被害は多い。


●対策(Webメールボックスのモニタリング)

アカウントハックから身を守りための基本は、「“強固”なパスワード」であることは間違いない。しかし、時には偶然破られてしまうこともある。そんなとき、ポイントとなるのは、パスワードが破られたことに「いつ気付けるか」だ…

【執筆:二根 太】

※ この記事は Scan購読会員向け記事をダイジェスト掲載しました
購読会員登録案内
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  4. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  5. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  6. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  7. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  8. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  9. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  10. トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

    トレーニング 6 年ぶり復活 11/9 ~ 11/15「CODE BLUE 2024」開催

ランキングをもっと見る