狙われる個人資産、ネットが通貨と犯罪の“見えない化”を進める(1)「日本円やUSドルを狙う富裕な犯罪者」 | ScanNetSecurity
2026.06.15(月)

狙われる個人資産、ネットが通貨と犯罪の“見えない化”を進める(1)「日本円やUSドルを狙う富裕な犯罪者」

●銀行のあきれたパスワード設定

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●銀行のあきれたパスワード設定

あまり新聞にも取沙汰されることもないのだが、インターネットバンキングがサイバー攻撃を受けていることはご存知だろうか。金融機関であるし、個人情報を取り扱っているのだから、強固なシステムに違いないと思われている読者も多いはずだ。しかし、意外にそうでもないのかもしれない。

以前、筆者宛にとある銀行から「長いパスワードを設定されている場合、今までは8桁以上は認識していませんでした」という内容の通知が来たとき、唖然としたことを覚えている。「まさか、金融システムで1円入札は無いよね?」と疑ったくらいだ。

そんな疑心暗鬼におちいることを除いても、銀行が運営するインターネットバンキングも当然狙われる傾向にあると考えられる。


●増えるインターネットバンキングの被害件数

9月に金融庁より公開された、「偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について」によると、「偽造キャッシュカード」の被害発生件数は減少の兆しを見せているが、「インターネットバンキングの被害発生件数」は逆に増加傾向を示している。一般のATMユーザと比較し、利用ユーザ数がまだまだ少数であることや、被害届を出しているユーザが氷山の一角であることを考えると、インターネットバンキングの被害発生件数はまだまだ増加するものと予想できる。

偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について:金融庁
http://www.fsa.go.jp/news/19/ginkou/20070905-2.html

あわせて読むと興味深いのが被害額だ。平成19年度の偽造キャッシュカードとインターネットバンキングの平均被害額は、それぞれ63万円、127万円となっている。メジャーな銀行のATMでの最大引き落とし額は原則50万円以下、インターネットバンキングに関しても同様に上限が定められている。しかし、いずれも一回の上限を超えており、比較的被害者が分かりやすい事件のみが報告されているようにも読み取れる。

これらのインターネットバンキングの被害額と、オンラインゲームやRMT関係の筆者の知る被害額を比較してみると、オンラインゲームやRMTは、インターネットバンキングへの被害額の100分の1以下という小さいものだ。


●日本円やUSドルを狙う豊かな国の犯罪者たち

ここから、インターネットバンキングへの攻撃は日本やそれ以外の経済大国に在住する犯罪者からの攻撃で…

【執筆:二根 太】
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