犯罪組織が利用を高めるインターネット
10月23日、オーストラリアの『The Age』が、組織犯罪がオンラインにおける攻撃の中心となっていると警告している。
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報道は、英国のセキュリティ企業、MessageLabsのセキュリティアナリスト、マーク・サンナーがオーストラリアを訪れた際に、語った内容に基づいている。MessageLabsは過去数年にわたり、企業や組織の幹部に対して個人的な内容のe-mailを送る類の標的を定めた攻撃を追ってきた。これらのe-mailにはトロイの木馬が仕掛けられていたという。
e-mailの件名には、送信相手の氏名と役職が記入されていて、ワードやエクセル方式のファイルが添付されている。受信者は、受け取ったファイルがプログラム形式だと注意するが、ワードやエクセルということもあり“油断”して開こうとする。しかし、これらのファイルには実行可能なコードが埋め込まれており、インストールされたトロイの木馬は、被害を受けた幹部のPCから情報を盗み出して、多くの場合、東欧のハッカーに送付してしまう。
攻撃の件数は2年ほどの間に急増した。2005年、MessageLabsはこのようなトロイの木馬を仕掛けたターゲットを定めた攻撃を、1週間に2件程度しか見つけていない。調べたe-mailの合計件数は約15億件だ。対象は多くの場合、政府や政府機関で、中国から攻撃されていた。
それが昨年には…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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