Weekly Topics:10万件近いウェブサイトがマルウェアに感染
Fortune 500に名前を連ねる企業をはじめ、州政府機関、学校などのウェブサイトが多数、悪意あるコードに感染していると、『Computer World』『Hack in the Box』や『Slapshot』、『The Register』といったITセキュリティサイトが報告している。
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『Slapshot』では、これらのサイトは自動的に行われるSQLインジェクション攻撃により、セキュリティ侵害を受けたと説明している。被害を受けたのは、バージニア州やクリーブランド市に関連する自治体、ボストン大学のウェブサイトだ。
最初に発見したのは4日に報告しているSANS InstituteのInternet Storm Centerのようだ。その後、数社のセキュリティ企業などが調査に加わり、翌日5日には7万件以上、6日には9万件の感染が確認された。8日に発表された『The Register』の記事によると、執筆時点での感染サイトの数は9万4000件だ。
セキュリティ企業のGrisoftは、これらのウェブサイトは単純なGoogleを用いての検索でヒットするようなものが中心だった。感染する悪意のコードは、オンラインゲームのユーザのアカウント情報などを盗もうとしたり、クリック詐欺を試みる。
ハッカーは、データベースを攻撃して情報改ざんなどを行うSQLインジェクション攻撃により、コードを仕掛けたようだ。パッチを行っていなかった脆弱性を攻撃して、ユーザを偽サイトにリダイレクト。キーロガーを仕掛けて、オンラインゲームのパスワードなどを奪おうとする。利用された脆弱性は、RealPlayerに関するものであったという報告もある…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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