Weekly Topics:ビジネスセンターのPCにトロイの木馬
米国のマイアミ地方裁判所で、ホテルのビジネスセンターのPCにトロイの木馬をインストールすることで、利用者のデータを不正に獲得していたハッカーが有罪判決を受けた。
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1月9日付けの司法省の発表では、有罪となったのはコロンビア国籍のマリオ・シンバクエバ・ボニラ(40歳)だ。共犯者が1人いたようだが、その名前などは発表されていない。
シンバクエバ・ボニラは、世界中のホテルのビジネスセンターやインターネットラウンジのコンピュータに、トロイの木馬をインストールしていたとされている。それが、キーロガーとしての役割を果たしていて、ユーザが入力した銀行やその他のオンラインアカウントやパスワードなど、極秘情報を盗み出した。給与支払いや住宅ローン関連の口座も被害に遭っている。
シンバクエバ・ボニラはキーロガーにより獲得した、オンラインバンキングをはじめとするログイン情報を用いて、被害者の名義で新たに口座を開設。その上で、さらに数件の電子振込みなどを繰り返すことで、足跡を隠そうとしていた。不正に作成したのは、銀行口座やクレジットカードで、他人の個人情報を用いているものの、カード送付先はシンバクエバ・ボニラにしていた。
個人情報盗難の多くは、コロンビアのコンピュータから行っている。そして、ノートパソコンをはじめ高額な電化製品購入や、香港、西インド諸島のタークス・カイコス諸島、フランス、ジャマイカ、イタリア、チリ、米国への旅行費用に充てていた。米国司法省の発表では、事件の被害者は600人以上にのぼるという…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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