Weekly Topics:組織への大きな負担となっている、従業員のSNS使用 | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

Weekly Topics:組織への大きな負担となっている、従業員のSNS使用

ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の、従業員による使用が、企業にとって年間数十億ポンド(数千億円)の負担になっているとの調査結果を、英国のGlobal Secure Systemsが発表した。使用は就業時間中に関するもので、調査を行ったGlobal Secure SystemsはITセキュ

国際 海外情報
ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)の、従業員による使用が、企業にとって年間数十億ポンド(数千億円)の負担になっているとの調査結果を、英国のGlobal Secure Systemsが発表した。使用は就業時間中に関するもので、調査を行ったGlobal Secure SystemsはITセキュリティのソリューションを提供する英国の企業だ。

調査は英国で4月に開催されるInfosecurity Europe 2008に関連して行われたものだ。その結果、英国のオフィススタッフは平均で1日30分以上、SNSを使用していることがわかった。この数字は年間換算で3週間に当たる。従業員の生産性低下、ネットワークの処理情報量への負担増を考慮すると、組織への影響は約65億ポンドと計算できる。

また、SNSの人気に犯罪者も目をつけていることも、セキュリティ関係者の間で、問題視されている。1月3日付けの『BBCニュース』でも、「2008年はFacebook、MySpace、OrkutなどのSNSサイトが"ハイテクギャング"のターゲットとなる」と予測している。例えば、2007年の12月にはクロスサイト・スクリプティング攻撃を用いて、ブラジル人のハッカーがワームを作成した。その結果、数十万件のアカウントが被害を受けたとされている。クロスサイト・スクリプティングのセキュリティホールはFacebookでも2007年7月に発見されている。

さらにユーザがSNSでさまざまな極秘情報を公開することで、ソーシャルエンジニアリングを用いての攻撃にも利用されている。企業の従業員の氏名や役職、取引先についての話などを公開することで、トロイの木馬などを仕掛けたe-mailを送付する際、取引相手や同僚のふりをすることも可能だ。そしてしっかりターゲットを絞り込んで攻撃を行うことができる。

ただし、Global Secure Systemsでは、SNSをうまく利用すると、商品やサービスのマーケティングに活用することができることも認めている。あるいは、研究に利用することで、競争上、優位に立つことも可能だ。

Global Secure Systemsによると、Infosecurity Europeの事前会議でも、参加した20人の主席情報セキュリティ責任者は…

【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
──
※ この記事は Scan購読会員向け記事をダイジェスト掲載しました
購読会員登録案内 http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?w02_ssw

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  2. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  3. 脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

    脅迫文がサーバに保存 ~ 東海大学委託先 東海ソフト開発にランサムウェア攻撃

  4. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  5. 東海ソフト開発へのランサムウェア攻撃、委託元の東海教育産業と一部の顧客情報を共有

    東海ソフト開発へのランサムウェア攻撃、委託元の東海教育産業と一部の顧客情報を共有

ランキングをもっと見る
PageTop