Weekly Topics:グローバル化するサイバー犯罪の世界
経済がグローバル化していると言われて久しいが、サイバー犯罪の世界も同様のようで、ロシアのマフィアが数ヵ国語を操るハッカーを探していると『Tech.co.uk』が伝えている。
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以前はコンピュータの世界で"複数の言語"と言うとき、通常は、COBOL、Java、JavaScript、C++ をはじめとするプログラミング言語のことを指していた。プログラマーとして活躍したい人は、C言語やJavaなど複数のプログラミング言語を学習してスキルを磨く。
一方、日本だけでなく、欧米でも就職の際に、英語などの主流言語以外に、他の言語も使える人は有利だ。最近になって、"英語とフランス語"といった複数の言語をマスターしたハッカーの需要が極めて高くなっている。
これまで英語で書かれたスパムやフィッシングメールの多くは、スペルを間違えていたり、文法上の誤りが多数あった。そのため攻撃者は、中国やロシアをはじめとする、英語が流暢に使えない国の人間であると見られていた。金融機関を騙ったフィッシングメールの英語に間違いが多ければ、受信者も警戒して、騙される人も少ない。
サイバー犯罪の世界ではどんどん犯罪組織が進出している。フェースブックなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で情報を個人獲得してのスピアフィッシングなど、攻撃前に周到に準備することも珍しくない。そのような中で、攻撃もグローバル化して、英語だけでなく多言語、マルチリンガルになっているのは、予測された動きだろう…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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