Weekly Topics:スキー場サイトにインストラクターが不正アクセス
バーモント州のスキー場、オケモ・マウンテン・リゾートのコンピュータネットワークが、インストラクターの1人により侵入を受け、クレジットカード情報が不正にアクセスされた可能性があると、バーモント州の日刊紙『Times Argus』が4月1日、伝えている。
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オケモ・マウンテン・リゾートはニューヨークから車で4〜5時間と比較的近いこともあり、ニューヨークの住人にも人気があるスキー場だ。このオケモ・マウンテン・リゾートのネットワークが今年2月7日から22日までの16日間に、インストラクターによるデータ漏洩の被害を受け、内部関係者の犯行に同リゾートではショックを受けている。
事態を発表したリゾートのスポークスパーソン、ボニー・マックパーソンによると、会社が侵入に気付いたのは2月末だったという。しかし、どのようにして事態が明らかになったかなどの詳細については、コメントを行うことは拒否している。
今回の発表については、フォレンジックによる調査が終わったことで行われた。漏洩被害者に事件を知ってもらうことで、データを悪用された際に、迅速に対応できるようにするためだ。フォレンジック調査で、さかのぼって2006年1月から3月までに使用されたクレジットカードのデータについても、侵入を受けたことが分かっている。件数は1万8401件だ。しかし、「その多くはすでに有効期限を過ぎている」とマックパーソンは説明している。
今年2月にインストラクターが不正にアクセスしたのは、2万8168件のクレジットカードによる取引だ。ただし、被害を受けた人数については、同じカードで複数の取引を行っていることが多いために、これより少ないと見られている。一方、デビットカードをクレジットカードとしても使用している場合は、デビットカードも被害を受けている可能性はある。
事件はバーモント検察局、VISA、マスターカード、アメリカンエクスプレスに通報済みだ。また、オケモ・マウンテン・リゾートは、ニューハンプシャー州のマウント・スネーピー、コロラド州のクレステッド・ブッテの関連会社だが、この2つのスキー場のデータは…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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