Apache Tomcatのディレクトリトラバーサル脆弱性の検証レポートを公表(NTTデータ・セキュリティ)
NTTデータ・セキュリティ株式会社は8月12日、Apache Tomcatのディレクトリトラバーサルの脆弱性に関する検証レポートを公表した。
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同脆弱性は、Tomcatの文字エンコーディングのひとつであるUTF-8のリクエスト処理及びシンボリックリンク処理の欠陥に起因したもので、これを悪用すればディレクトリトラバーサル攻撃が可能になるというもの。同攻撃は、相対パスを利用して、管理者が意図しないディレクトリ・ファイルにアクセスする攻撃手法なため、これによりサーバ上の非公開ファイルが閲覧されるなど情報漏洩の恐れがある。
検証レポートでは、Tomcat 5.5.26を利用したシステム上でこの脆弱性への攻撃を検証し、実際にファイルの読み出しや実行権限でファイルへアクセスすることができることを示している。また、現在、修正プログラムがリリースされていないTomcat 5.5系及び4.1系(6.0系は対応済み)では、暫定的な対策として関連設定の見直しを行うことを薦めている。
http://www.nttdata-sec.co.jp/column/report20080813.pdf
《ScanNetSecurity》