2008年12月のマルウェアランキングや2009年の脅威トレンド予測を発表(キヤノンITソリューションズ)
キヤノンITソリューションズ株式会社は1月23日、2008年12月の月間マルウェアランキングを発表した。同ランキングは、「ESET Smart Security」「NOD32アンチウイルス」の開発元であるESET社が、自社開発したマルウェアレポーティング/追跡システム「ThreatSense.Net」を
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12月度のランキング第1位は、先月に引き続きWindowsのAutorun機能を悪用する「INF/Autorun」が獲得。検出された脅威全体の約10.65%を占めた。このマルウェアは、先月に続いて2位となったオンラインゲームのパスワードを盗み出す「Win32/PSW.OnLineGames」(約6.84%)とともに、1年以上継続して大量に検出されている。また、現在では多くの悪意あるプログラムが感染手段としてAutorun機能を使用しているため、非常に幅広い種類のマルウェアがINF/Autorunとして検出されているとのこと。3位には、Windowsの脆弱性を悪用して感染を広げる「Win32/Conficker」(約3.90%)が入っている。
ランキングではこの他、2008年度におけるマルウェアの主なトレンド、2009年度に予測される脅威のトレンドが表形式で紹介されている。2008年度の傾向としては、偽ウイルス/スパイウェア対策製品の増加や高度化、オンラインゲームのパスワードを盗むマルウェアの増加、多くのマルウェアがWindowsのAutorun機能を悪用する機能を搭載、トロイの木馬的な不正PDFファイルなど、信頼性が高いと思われていたドキュメントよる攻撃の増加などが挙げられている。また今年のトレンドでは、実際には存在しないマルウェアを検出してみせる偽対策ソフトのビジネスの拡大、Webブラウザを狙う脅威の増加、Mac OS XやLinuxなどWindows以外のOSに対する攻撃の拡大、検出を逃れるため、さまざまなファイル形式(PDF、JavaScript、メディアファイルなど)に紛れたマルウェアの増加、VM(仮想マシン)を認識し、それに対応していくマルウェアの進化などが予測されている。
http://canon-its.jp/product/eset/info/malware0812.html
《ScanNetSecurity》