3月のウイルスの検出、届出状況は前月より約2割の減少(IPA)
独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は4月2日、2009年3月および第1四半期の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。発表によると、2009年3月のウイルスの検出数は約11.9万個と、2月の約12.8万個から7.7%の減少とな
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不正アクセス届出状況では、3月の届出件数は20件で、このうち13件が何らかの被害に遭っていた。不正アクセス等の相談受付状況では、不正アクセスに関連した相談件数は40件であり、このうち11件が何らかの被害に遭っていた。被害届出の内訳は、侵入4件、不正プログラム埋込9件となっている。相談受付状況では、3月の相談総件数は1,406件であった。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が503件(2月は355件)、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が3件(2月は17件)、Winnyに関連する相談が6件(2月は7件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が1件(2月は5件)などであった。
2009年第1四半期のウイルスの届出件数は合計4,997件であり、前四半期の合計5,464件よりやや減少している。ウイルス検出数においても届出件数と同様の減少傾向を示した。IPAでは、この要因として最も多数の報告が寄せられている「W32/Netsky」の検出数が半減していることを挙げている。ただし、2008年第4四半期には「W32/Autorun」の検出数が急増している。不正アクセス届出状況では、2009年第1四半期の届出件数は39件で、前四半期の合計45件より6件減少している。このうち26件が何らかの被害に遭っていた。実際に被害のあった届出の原因の内訳は、ID・パスワード管理不備が2件、古いバージョン使用・パッチ未導入が8件などであった。
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/04outline.html
《ScanNetSecurity》