Adobe Reader、Acrobatの解放済みメモリ脆弱性の検証レポートを公開(NTTデータ・セキュリティ) | ScanNetSecurity
2025.12.24(水)

Adobe Reader、Acrobatの解放済みメモリ脆弱性の検証レポートを公開(NTTデータ・セキュリティ)

 NTTデータ・セキュリティ株式会社は12月16日、Adobe Reader及びAcrobatのDoc.media.newPlayerメソッドに発見された脆弱性に関する検証レポートを公開した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
 NTTデータ・セキュリティ株式会社は12月16日、Adobe Reader及びAcrobatのDoc.media.newPlayerメソッドに発見された脆弱性に関する検証レポートを公開した。

 同メソッドは、Adobe Reader及びAcrobatのJavaScriptで利用されるメソッドで、これに解放したメモリ領域を参照する脆弱性(Use After Free)が存在することが確認されている。攻撃者は、この脆弱性を利用して、任意のコードを実行させることが可能。これにより、Webサイト閲覧、HTML形式の電子メールの表示、または電子メールの添付ファイルなどから細工されたPDFファイルを閲覧した際に、そのローカルユーザと同じ権限が奪取される恐れがある。

 影響を受けるのは、OSに関係なく、すべてのAdobe Reader及びAcrobatの9.2以下のバージョン。修正プログラムは2010年1月12日にリリースされる予定。回避策としては、Adobe Reader、Acrobat上でのJavaScriptの無効化、ブラウザ上でのPDFファイルの表示無効化などが考えられる。

 検証では、Adobe Reader 9.0.0がインストールされたWindows XPをターゲットシステムとして用意。細工したPDFファイルを表示することで任意のコードを実行させ、システムの制御を奪取可能かをテストした。その結果、リモートからのシステム操作が実際に可能なことが確認されている。

http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner/pdf/report20091216.pdf

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

    元アクセンチュア幹部、米陸軍クラウドの安全基準達成を偽装し監査をあざむく

  2. バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

    バンダイチャンネルへの不正アクセス、最大 136.6 万件の会員情報漏えいの可能性

  3. 第三者がセキュリティソフトを無効化 ~ 審調社へのランサムウェア攻撃

    第三者がセキュリティソフトを無効化 ~ 審調社へのランサムウェア攻撃

  4. エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃、窃取された情報がダークウェブで公開

    エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃、窃取された情報がダークウェブで公開

  5. HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

    HENNGE One、iPad 受付システム「Smart at reception」へ SSO 連携

ランキングをもっと見る
PageTop