「二要素認証」を突破する「ZBOT」新亜種、銀行からのSMSを傍受(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2024.05.10(金)

「二要素認証」を突破する「ZBOT」新亜種、銀行からのSMSを傍受(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロ株式会社は11月9日、オンラインバンキングを提供する金融機関などが導入を進めている「二要素認証」に対し、「ZBOT」ファミリの不正プログラムに巧妙に二要素認証をかいくぐる亜種が存在することを2010年9月に確認しているとして、詳細情報を「セキュリ

製品・サービス・業界動向 業界動向
トレンドマイクロ株式会社は11月9日、オンラインバンキングを提供する金融機関などが導入を進めている「二要素認証」に対し、「ZBOT」ファミリの不正プログラムに巧妙に二要素認証をかいくぐる亜種が存在することを2010年9月に確認しているとして、詳細情報を「セキュリティ最前線」において公開した。この「ZBOT」の亜種に感染したコンピュータでオンラインバンキングを利用しようとアクセスを試みると、銀行のサイトに偽装したサイトに転送され、通常のログイン情報だけでなく、携帯電話の番号の入力も促される。

入力した携帯電話番号に対して、サイバー犯罪者はSymbian OS用の偽アプリをダウンロードすることを促すショートメッセージ(SMS)を送信する。この偽アプリのインストーラを実行すると「SYMBOS_ZBOT.A」として検出される不正なファイルがインストールされる。「SYMBOS_ZBOT.A」は銀行からユーザの携帯電話に送信される認証コードを含んだSMSを傍受し、サイバー犯罪者の携帯番号にこの内容を送信する。すでに当該ユーザのオンラインバンキングへのログイン情報(ユーザ名やパスワード)は収集されているため、二要素認証はまったく意味をなさなくなってしまう。

http://jp.trendmicro.com/jp/threat/securityheadlines/article/20101108063647.html

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  7. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  8. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  9. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  10. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

ランキングをもっと見る