ソニーPSN漏えい事件、パスワードはハッシュ化、具体的な脆弱性は非公開(ソニー) | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

ソニーPSN漏えい事件、パスワードはハッシュ化、具体的な脆弱性は非公開(ソニー)

ソニー株式会社および株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは5月1日、PlayStation NetworkおよびQriocityへの不正アクセスに関する現状と対応について記者発表を行った。これによると、米カリフォルニア州サンディエゴ市内のデータセンターにあるシステムへの

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
ソニー株式会社および株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは5月1日、PlayStation NetworkおよびQriocityへの不正アクセスに関する現状と対応について記者発表を行った。これによると、米カリフォルニア州サンディエゴ市内のデータセンターにあるシステムへのサイバー攻撃を受け、Sony Network Entertainment International(SNEI)は直ちにPlayStation NetworkおよびQriocityのサービスを停止し、複数の外部の情報セキュリティ専門会社とともに詳細かつ広範な調査を実施した。

攻撃を受けたサーバの脆弱性は既知のものであるとしており、またサービス停止から個人情報漏えいの発表まで一週間を要したのは、停止させたサーバのスナップショットの取得、分析に時間がかかったためとしている。ただし、具体的なサーバー構成や脆弱性については非公開としている。

データベースに保存されていたクレジットカード番号は暗号化されていたと述べているが、現段階では漏えいした情報の中にクレジットカード番号があったか分からないとしている。また、漏えいしたパスワードはハッシュ化されていたと述べているが、ハッシュ解読を困難にするために必要なソルトやストレッチングなどの対策が取られていたかは不明である。今後はPlayStation NetworkおよびQriocityのセキュリティの強度をあらゆる側面から検証するとともに、個人情報の保護強化を目的にさまざまな安全管理措置を新たに講じてきたとし、さらにSNEI社内に新たにChief Information Security Officer(CISO)職を設置するとしている。サービスは地域ごと、段階的に復旧していく予定であり、ユーザに対しては無料体験版や無料コンテンツを「感謝として」提供していくという。
(ScanNetSecurity・吉澤亨史)

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201105/11-0501/index.html

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  2. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

  3. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  4. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  5. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

ランキングをもっと見る
PageTop