Quicktime の PICT ファイル処理に起因するバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report)
1.概要
Apple Quicktime には、不正な PICT ファイルを処理した場合に、バッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
リモートの第三者に悪用された場合、システム上で不正な操作が実行される可能性があります。
この脆弱性は、Matt "j00ru" Ju
脆弱性と脅威
エクスプロイト
Apple Quicktime には、不正な PICT ファイルを処理した場合に、バッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
リモートの第三者に悪用された場合、システム上で不正な操作が実行される可能性があります。
この脆弱性は、Matt "j00ru" Jurczyk 氏が 2011/4/11 に発見し、Apple が2011/8/8 に セキュリティアドバイザリと共に解消バージョンを公開した問題になります。
脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、対象のユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。
2.深刻度(CVSS)
9.3
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2011-0257&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AC/I%3AC/A%3AC%29
3.影響を受けるソフトウェア
Apple QuickTime 7.6.9 以前
4.解説
Apple Quicktime には、QuickDraw Picture (PICT) ファイル内の PnSize オペコード ($0007) を取り扱う際に、整数符号エラーが発生する不備が存在するため、当該オペコードの引数に不正な値を指定した PICT ファイルを処理した場合に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。
この脆弱性を利用することでリモートの攻撃者は、Quicktime を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。
なお、QuickTime は、iTunes のコンポーネントとしてもインストールされるため iTunes を利用するユーザもこの脆弱性に対応する必要があります。
5.対策
(Web非公開)
6.ソースコード
(Web非公開)
(執筆:株式会社ラック コンピュータセキュリティ研究所)
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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
《ScanNetSecurity》