Windowsのafd.sysドライバの権限昇格が可能な脆弱性に関する検証レポート(NTTデータ先端技術) | ScanNetSecurity
2024.05.10(金)

Windowsのafd.sysドライバの権限昇格が可能な脆弱性に関する検証レポート(NTTデータ先端技術)

NTTデータ先端技術は、Windows Ancillary Function ドライバに存在する権限昇格が可能な脆弱性(CVE-2011-2005)に関する検証レポートを公開した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
NTTデータ先端技術株式会社は12月9日、Windows Ancillary Function ドライバに存在する権限昇格が可能な脆弱性(CVE-2011-2005)に関する検証レポートを公開した。これは、afd.sysドライバがユーザモードからデータを受け取るときに、入力を正しく検証しないことが原因の脆弱性。この脆弱性が悪用されると、細工したアプリケーションを実行した際に権限昇格を引き起こす可能性がある。これにより、奪取されたユーザ権限による情報取得、改ざん、または、ワームやスパイウェアなどの悪意あるプログラムをシステム内にインストールされる危険性がある。同社では今回、この脆弱性の再現性について検証した。

検証は、Microsoft Windows XP SP3を検証ターゲットシステムとして実施した。具体的には、ターゲットシステムにvictimユーザでログインし、Ancillary Functionドライバの脆弱性を利用した攻撃コードを実行することで、権限昇格させるというもの。検証の結果、攻撃コード実行後、ターゲットシステムにおいてvictimユーザの権限がシステム権限「NT AUTHORITY\SYSTEM」に昇格している情報が表示され、システム権限でのコマンド実行が可能となり、システム権限の奪取に成功したことが検証された。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  7. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  8. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  9. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  10. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

ランキングをもっと見る